【ミュージカルアニメーション映画『ビーボ』（原題：Vivo）】音楽好きなキンカジューの大冒険！

「キンカジュー」という動物をご存知でしょうか？

「キンカジュー」とは、熱帯雨林に生息するアライグマ科の動物の一種で、アニメだと限りなくサルっぽく描かれているのだが、現実にはアライグマに近い仲間だ。

熱帯雨林を跳び回り、長いしっぽと舌でフルーツ等を食べる。

英語でもKinkajouと呼ばれ、由来は諸説あるそうです。

そんなキンカジューが主人公になっている愉快なアニメーション映画が登場しました・・・それが本作『ビーボ』です。

音楽が大好きなキンカジューのビーボは、自分を世話してくれた人間のアンドレスと奏でるミュージックに夢中だった。

しかし、その幸せな毎日は唐突に終わってしまう。残されたのは大切な人の愛の歌。

これをこのまま無駄にするわけにはいかない。

その歌を届け、運命を全うすると心に決めたビーボは旅に出る。

ハイテンションで陽気すぎる人間の子どもを味方にしつつ、音楽のパワーを真っすぐに信じるが…。

ビーボを待っていたのは、忘れられない大冒険の旅だった！

ビーボの声＆音楽は今を超ときめく『ハミルトン』『イン・ザ・ハイツ』のリン＝マニュエル・ミランダ！必見＆必聴。

エンタメミュージカルアニメーション映画として全年齢に躊躇なくオススメできるので、なるべく良い音響で観てほしい。

人生の岐路を迎えた天才ミュージカル小動物のビーボと、キャラデザが秀逸なエキセントリック少女ギャビーのバディ映画としてもめちゃ楽しい。

物語全体がアンドレスとマルタのオーソドックスな伝統的音楽に基づくロマンスになっている中、保守的な内容に傾いてしまいそうなところを、このギャビーの存在感が払拭してるので、とても大事なキャラクターだ！

また、脇役の子は、環境意識が高く、動物にもめっちゃ詳しいというユニークな子で、「ちょいヤな奴」の造形にも新時代の波を感じさせた。