もくじ
『ザ・ウォッチャー』ニュージャージーに実在する悪名高い"ウォッチャー"ハウスにまつわる実話をドラマ化
ニュージャージーの夢の家に引っ越した後、ウォッチャーという名前のストーカーによって署名された手紙によって嫌がらせを受けた夫婦の姿を全7話で描いています。
一目見て気に入ってしまった豪邸で暮らすためにニューヨークからニュージャージーのウエストフィールドに越してきたブラノック一家がドラマの始まりです。。
貯金や証券など全財産をはたいた上にローンを借りて手にやっと入れた念願のマイホーム。
不安は少しあったものの犯罪が少ないと言うこの地域での生活が始まりました。
しかし、土地の境界があやふや、勝手に家に入って来るなどのご近所さんの奇行に驚かされ首をかしげます。
そのうちに、脅迫めいた手紙までが届くようになり、家族は次第に目に見えない誰かに怯えるようになって家族同士の結束までもが不安定になっていきます・・・。
このドラマのベースになっているアメリカの事件は、2014年に起きたその名も“ウォッチャーハウス事件”です。
事件で内容は不気味な手紙が届き始めた本作とまったく同じで、警察捜査では解決するに至らず、家主は私立探偵に調査を依頼したものの、やはり犯を見つけることができず、今も未解決のまま捜査は終了、家も売却に出されました。
『『ザ・ウォッチャー』が現在を映し出す作品となった理由 人間の執着心のおそろしさ』についての記事の要約
そこに記された事件は、2014年、ニュージャージー州の歴史ある大きな邸宅に住み始めた、ある一家のもとに、「ウォッチャー(監視人)」という差出人から、下記の内容が書かれた手紙が届いたことから始まる。
657番地に越してきたご家族へ。
ご近所へようこそ。
657番地に呼ばれ、ご購入を決めたのですか?
657番地は何十年も前から、我が家の担当です。
家が建築されてから、もうすぐ110年。
私は家を見張る役目を担っています。
1920年代には祖父が。1960年代には父が。
そして、いまは私です。
家の歴史を知っていますか?
657番地の壁の中に何があるのか知っていますか?
なぜあなたはそこにいるのですか?
私は見ていますよ。
差出人不明の不気味な怪文書である。
高額なローンを組んでまで、せっかく素敵な新居を手に入れたのに、こんな嫌がらせを受けるなんて、不運としか言いようがない。
その後、さらに手紙は何通も届き、その内容は過激化していく。
家族が子どもの身の安全を心配しなくてはならない状況に陥っていったのだ。
この実際に起きた出来事は、多くの人の興味を惹き、ドラマ化の企画が飛び出すこととなった。
ここでは、そんな『ザ・ウォッチャー』が、一見クラシカルなミステリーに見えながら、まさに現在を映し出す作品となった理由を考察していきたい。
本シリーズの脚本はライアン・マーフィーとイアン・ブレナンのコンビを中心に執筆され、マーフィーは第1話を含む2つのエピソードを監督。
TVドラマ史に残る『ツイン・ピークス』のスピンオフ小説を書いたり、変質的な男性が女性の四肢を切断するという過激な映画作品『ボクシング・ヘレナ』を監督している。
この作品は物議を醸したが、フェミニズム的な視点で映画を鑑賞することが当たり前になってきた現在では、差別的な社会のメタファーとして、むしろ受け入れられやすくなっているのではないか。
人間の心理の謎めいた部分や、その恐怖が書かれた脚本であることを考えると、まさにジェニファー・リンチ監督を呼ぶことも納得できるような内容である。
ナオミ・ワッツとボビー・カナヴェイルが演じる夫婦と、二人の子どもが構成する家族は、奇妙な手紙を受け取る以外にも、不審な人物が家に入り込んでいたり、近所に敵意を向けてくる家族が存在するなど、理不尽な目に遭ったり疎外感を味わうこととなる。
近所の者たちの一部が気にしているのは、100年以上の歴史ある邸宅の保存についてである。
新しい持ち主の所有物になったとしても、それは町の貴重な財産であり、好き勝手に改築したり、庭の樹木を切ることは許されないと、家族に言ってくる。
だからこそ本シリーズに次々と登場する怪しげな人々の執着心は、家族はもちろん、視聴者の疑心暗鬼をも深めていく。
このような近隣住民を演じる、とくに女性の俳優陣の怪演は見ものである。
手紙の犯人をめぐる推理は二転、三転し、視聴者を幻惑していくが、本シリーズにとって重要なのは、その真相よりも、人間の執着心のおそろしさを描くことだ。
とくにアメリカでは、古くから中産階級を対象に、郊外に一戸建てを買わせようとするキャンペーンが続き、映画やドラマでも、このようなライフスタイルが焦点となることが非常に多かった。
そんな文化のなかで、適度な自然に囲まれた大きなマイホームに家族で住むというのは、万人にとっての幸せの象徴、成功の象徴となっているところがある。
だからこそ最大限に無理をして高額のローンを組み、勤め先まで長距離通勤したり、手入れの面倒臭い芝生の庭や、枯葉がたまってしまうプールを手に入れようとするのである。
そんな国民的欲望は、2008年のリーマンショックの主要因となる、低所得者向け高金利住宅ローンの破綻を呼び込むことになった。
その後、アメリカの住宅問題は悪化の一途を辿り、家を持たずにキャンピングカーで暮らしながら季節労働に従事したり、臨時の仕事を探して広大な土地を周遊する高齢者の姿を描いた『ノマドランド』が、アカデミー賞作品賞を受賞するに至ったのだ。
経済格差が顕著になっていくなかで、良い住環境を手に入れることは、時代とともに難しくなってきている。
欲しいものがどんどん手に入れられなくなっていく……耐え難いギャップが、人間の怒りや不満、異様な執着心を生み、怪文書がポストに投函される事態の背景となったのではないだろうか。
そういった意味において、この時代ならではといえる事件を描いた本シリーズ自体もまた、劇中の歴史ある邸宅同様に、一つの象徴的作品になったといえるだろう。
(元記事の出典:リアルサウンド)
『ザ・ウォッチャー』が現在を映し出す作品となった理由 人間の執着心のおそろしさ …して完成し、現在Netflixで配信されている。ここでは、そんな『ザ・ウォッチャー』が、一見クラシカルなミステリーに見えながら、まさに現在を映し出す作… (出典:リアルサウンド) |
『ザ・ウォッチャー』に関連する動画
The Watcher | Official Trailer | Netflix - YouTube
(出典 Youtube)
『ザ・ウォッチャー』についてTwitterの反応
NYX-immortal_CH🚶ゲーム配信🎮️マイペース
@NYX36482045ザ・ウォッチャー郊外で理想のマイホームを手に入れた家族を襲う恐怖を描く、緊迫のサスペンス。実話に基づく物語…どこまでが事実かわからんけど、これはホンマ恐ろしい話やなぁ🤔人間不信になったり頭もおかしくなりそや😔面白かったけ… https://t.co/DYMygrmqcX
EDDIE@KingsFan👑
@eddie2yuji『#ザ・ウォッチャー』第7話“取り憑かれて”最終話。なるほど、そういうことか。一つの邸宅を軸に展開した世にも奇妙なサスペンス。その行方は意外な形で決着をつける。欲深い者はしっぺ返しを喰らう…まさにそんな顛末を見せられた。しかし… https://t.co/ATAjRgr8wA
すなっく神様(ねこ)
@necota_kamisamaネトフリで、ザ・ウォッチャーを一気に観た。不穏な展開が面白くて最後どうなるんだろー!てワクワクしてたけど、未解決事件かーい!てズコってなった&犯人誰‼️のモヤモヤでいっぱいの夜。
もんぐり
@mogutoasobu『ザ・ウォッチャー』実話をドラマ化📺怖くなかったけど面白かった😎ある意味呪われた家なのかなぁwhttps://t.co/cA5wyj3WmI
madsmelon🍈
@madsmelon1#ザ・ウォッチャー🇺🇸実話。もう最近ほんと実話ばかり。悪名高きニュージャージーのウォッチャーハウスだそうです。当事者だったら超怖いけど、ドラマ自体は怖くなかった。よくあるとんでもなくサイコな隣人が出てくるのとは違う。身の丈… https://t.co/MyAbFYh3py
EDDIE@KingsFan👑
@eddie2yuji『#ザ・ウォッチャー』第6話“夕闇”謎の隠し通路…その先には何がいるのか。ウォッチャーの正体、手紙を書いたのはディーンだと疑われる中、遂に家族に危険が及ぶ。ディーンたちの邸宅を欲しがっているのはロジャー・カプラン?そして彼らは… https://t.co/rsg3gXjUEv
なか吉
@mimakitiザ・ウォッチャー完走。実話としては未解決の事件をあそこまで膨らませて、次が見たくなる展開にするのはさすがライアンマーフィー力なのかな。ラストの展開も良かったな。あとナオミワッツのアイボリーとホワイトのワンカラーコーデがとても… https://t.co/Hb6g5cI7Hf
淀川コーエン
@notmanzara2ドラマ『ザ・ウォッチャー』完走。なるほどね。未解決の実話なだけにドラマもナゾ残し。こうやって噂や果ては陰謀論などに絡め取られていくのかもな、と思わされた。ミア・ファローの老婆も◎ https://t.co/8wWHKWu8dw
田亀源五郎 Gengoroh Tagame
@tagagen『ザ・ウォッチャー』完走。Netflix。郊外の豪邸に引っ越してきた一家が、ストーカーじみた手紙や奇妙な出来事、怪しい隣人たちに悩まされ…という、ライアン・マーフィー絡みのミニ・シリーズ。謎とスリルに翻弄されて、ついつい止まらなくなる系。殺人事件でもないのに、この牽引力には感心。
おかち もんこ💎
@okachiMonko0615「ザ・ウォッチャー」実在するウォッチャーハウスにちなんだドラマ。マイホームを購入した家族に襲いかかる事件とウォッチャーと名乗る人物からの怪しい手紙。近隣住民の秘密も明らかになり、家族はだんだんと不安に陥っていく。隣人役でミ… https://t.co/kNI4a5GR0K
ようちゃん
@mameyomogi830昨日見た「ザ・ウォッチャー」のナオミ・ワッツが綺麗だった。前にも何かの映画でこの人綺麗だな〜って思ったのがナオミ・ワッツだったから、自分は好きなんだなこの感じの顔がw。服装も素敵やった。
ゆきうさぎ
@owqNetflixザ・ウォッチャー見ました。終始手に汗握る展開で7話という短さもあり一気見。実際にあった事件らしいけど、手紙の内容からよくあんなストーリー編み出せるなあと感心する。近隣に住むアメリカン・ゴシック風な姉弟がいるのだが、姉… https://t.co/oBjHbfYDNQ
EDDIE@KingsFan👑
@eddie2yuji『#ザ・ウォッチャー』第5話“オッカムのかみそり”加速度的に面白くなってきた。監視カメラに映った少女、しかし家の周りには防犯カメラだらけ。彼女はどこから中へ?もしや幽霊?家族も不動産屋も警察もみんなが疑わしく信用がおけない。そ… https://t.co/sN8tm91aXA
ヴォル
@vol__1991昨日見終えたザ・ウォッチャー前半から続きが気になるような内容だったけど後半は訳が分からない状態から急展開に次ぐ急展開で更に訳が分からなくなるドラマだった・・・
hotworks
@hotworks1yenザ・ウォッチャーを見終わる。こういうの日本でも作れそうな気がするんだけど、アメリカに比べると日本は家は数十年の使い捨て状態だからちょっと難しいかな。ネタバレになるので書かないけど、ラストはけっこうモヤモヤしますねwhttps://t.co/mxh6fSELSl
ばこんろこ
@Sprn1dGxF96NFyCザ・ウォッチャー完まだ未解決のままらしいけど、ソウサしてるのかな今でも、そのウォッチャーが操作し続けてたら怖い最終的に、捜査して解決した続きを見たい