もくじ
韓国キム・ボラ監督長編デビュー作品『はちどり』の作品概要
90年代初期のソウルを舞台に、家長制度の根付く韓国の男社会のなかで、14歳の少女が過ごした思春期と、彼女の人生を変えた女教師との出会いを描く。
『はちどり』原題『House of Hummingbird』2018年に公開された韓国のドラマ映画。
韓国で最も話題の女性監督の一人、キム・ボラ監督長編デビュー作品。
主演はパク・ジフ、そう最近話題の韓国ドラマ「シスターズ」で3姉妹の末っ子、オ・イネを熱演した女優です。
『はちどり』は、ベルリン映画祭を始め、世界各国で50以上の賞を受賞!
韓国映画では、『パラサイト』に並ぶ注目作品です。
韓国の単館公開としては異例、公開1か月で観客動員数12 万人超の大ヒット!
2018年釜山国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus部門をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞(2020年3月現在)。
韓国では2019年8月に公開され、単館公開規模ながら公開1か月で観客動員数12 万人超、最終的に15万に迫る異例の大ヒットを果たし、かつて世界を熱狂させた韓国映画『息もできない』(2008年)を凌ぐ評価を得ます。
また、日刊スポーツ映画大賞外国作品賞をも受賞しました。
1990年代の韓国・ソウルを舞台に、思春期の少女が周辺の人間関係に揺れながらも、出会いやさまざまな出来事を通して成長していくさまを描きます。
『はちどり』が長編作品デビューとなるキム・ボラ監督が、自身の同時期の思いをベースとして作品を作り上げた作品だと言います。
キャストには『わたしがいない家』『目撃者』の『サニー 永遠の仲間たち』『ひと夏のファンタジア』などのキム・セビョクをドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』などの『ノーボーイズ、ノークライ』などのチョン・インギらベテラン俳優も名を連ねています。
韓国映画『はちどり』のあらすじ
14歳になる女子中学生ウニは、餅屋を経営する両親、姉、兄と集合団地に暮らしていました。
韓国は空前の経済成長を迎え、繁忙期には家族総出で店を切り盛りしていました。
経済成長期の中でも、父を中心に形成された家長制度の家族構成は変わらず、父は子どもたちの心の動きと向き合う余裕がない上に、口を開けば厳しい説教。
父が期待を寄せる長男で兄は親の目を盗んでウニに暴力を振るっていました。
肩身の狭い立場で暮らしていたウニの関心ごとは漫画を描くことでしたが、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていました。
学校にも馴染めないウニは、漢文の塾で知り合った別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生とポケベルで連絡をとってデートをしたりして日々を過ごしていました。
そんなある日、ウニは漢文塾の近くで一人のタバコを吸っていた女性とすれ違います。
ところがその日漢文塾に到着すると、そこに現れたのは先程のタバコを吸っていた女性教師のヨンジ。
学校では新任の担任教師が「タバコを吸う奴は不良だ」「“私はカラオケではなくソウル大に行きます”と言ってみろ」と言って、不良生徒を徹底的に排除しようとしていたことが頭をよぎり、ウニは不信感を覚えます。
『ハチドリのはばたき』とは・・・
主演のパク・ジフもまた、少女の中に天使と小悪魔が共存しているような、不思議で繊細なキャラクターを見事に演じ、この映画の魅力づくりに一役買っている。
印象的なのは、家庭のいざこざのあった次のカットに複数回登場する、ウニが親友のジスク(パク・ソユン)と屋外のトランポリンで飛び跳ねて遊んでいるシーンだ。
少女たちは家庭の事情で思い悩むだけではなく、こうしてストレスを発散し、笑い飛ばす元気もあるのだと知り、ホッと安堵する。
ハチドリとは、超高速で懸命に羽ばたく小さな鳥だ。このシーンの二人と重ねているタイトルなのだろうと、勝手に想像する。
太陽を浴びた二人の少女の躍動感がとても爽やかであり、好印象。
付き合っていた男子生徒とは連絡がつかず、やけになったウニは、親友とともに商店街の文房具店で万引きをしてしまい、あっさりと店主につかまります。
その上共犯である親友はウニを裏切り、ウニの両親のことを店主にバラしてしまいます。
すっかり沈んだ様子のウニをヨンジは優しくお茶でもてなし、静かに話に耳を傾けてくれました。
NetflixTOP10発表 日本TV部門は韓ドラ「シスターズ」が5週連続1位 光る“三女”のパク・ジフ …03年11月7日生まれの18歳。16年公開の映画「隠された時間」でデビューを飾った。18年の映画「はちどり」では14歳の孤独な少女・ウニ役で主演して脚… (出典:ENCOUNT) |
韓国映画『映画 はちどり』に関連する動画
ベルリン映画祭を始め、世界各国で 50 以上の賞を受賞-『はちどり』本編映像 - YouTube (出典 Youtube) |
韓国映画『映画 はちどり』についてTwitterの反応
みーちゃん
@YsrhLm3LpkP3xaJ大勘違いでナムさんが映画「はちどり」を見たと思って、見てみた。女子学生さんの映画を見るかしらんと思ったけど、学校も親もウザ、そんな中でも時間は過ぎて行くし、出会いもあったり、別れもあったり。。。いい映画だった。そしてナムさんが… https://t.co/K503Np3UxN
P
@P_Kedama『はちどり』少女の抱える孤独さは、学校に馴染めないのと家族にも構ってもらえない居場所のなさから。恋人、親友、慕ってくる下級生もいるけど彼らは自分と同じだけの愛を返してはくれない。思春期特有の痛々しさが透明感のある映像と演技で心… https://t.co/gqY32H1QHq
P
@P_Kedama『はちどり』2018年韓国1994年ソウルを舞台に14歳の少女の日々を繊細に描く。何もかもがまだ途中で、曖昧模糊とした日常。それが青春の儚さであり、あらゆる可能性に満ちていながら何も選択できない絶望でもある。聞く機会を失った先生の話も、想像するしかない。#Hulu #映画
夕季きろ
@vVAF3U097etIY55今年観た(観直した)映画で面白かったのファーゴNOPEはちどり希望の灯り空白でした。対戦よろしくお願いします。
たーん
@chimamireiネトフリで観られる台湾映画「アメンカン・ガール」がとてもよかった。思春期女の子と家族(と文化)の話で、雰囲気が韓国映画「はちどり」と似てるんだけど、こっちのほうが良かったなぁ。反抗したり、憤ったり、自分でもどうしていいのか分からない感情が彼女の体に渦巻いていて、抱きしめたくなる。
磁石のバタフライ
@mkhr_yuzu中国の映画って見ると切なくなる時がある。昭和みたいな懐かしさを感じるというか。それに中国の女優さんて凛とした美しさがあるのよね。前にwowowで見た「チィファの手紙」「少年の君」「はちどり」とか良かったなぁ。「少年の君」は自分でも… https://t.co/mYYcJgMBIZ
アンズ
@x107anzu@YsrhLm3LpkP3xaJ 『はちどり』いい映画よねそうだ、『別れる決心』のこと忘れてたわ☺️観たいね♡
しお
@shio_KGEドラマ「シスターズ」を私は美術に注目してずっと見ていて、リュソンヒ美術監督は美術でこの接続をやっていた印象です。「ユリイカ」も読み返しましたが『わたしたちのおしゃべりの記録』の中でハントンヒョンさんが映画「はちどり」に対して言っ… https://t.co/nlOY5RwZkL
PAR
@regiorz結構変わって洋邦半々!2022年に見た映画ベスト10選(~10.23)👑チタン(2022)アダプテーション(2002)トウキョウソナタ(2008)100万円と苦虫女(2008)箪笥(2003)猿楽町で会いましょう(2… https://t.co/4OX3WpLmbj
Keisk
@ksk1104映画『はちどり』★★★3.5点。 2022-45うまく感情移入できぬまま、終わってしまった。ごめんなさい。 https://t.co/qi9oN2oqSM #Filmarks #映画 #はちどり
タケシ(TKC)
@carlandeliza『はちどり』や『WAVES』とかそうだけど家族の分断を描く映画があっても必ずしも家族の再生を描く必要性はないと思ってます。この映画ではラストの大切な人に自らを委ねるための耳かきとか、グッとくるし2人の関係としては重要かもだが、それ… https://t.co/xpYiwdlRTM
悠哉
@yuya_salyu@mariposa041317 マリさん こんばんは✨おっしゃる通り韓国映画です🍀情念宿るズシンと来るいつもの韓国映画と違って『はちどり』は静かに心が動く名作です~主人公の少女の表情が本当に美しく切ない😢💓是非✨ポス… https://t.co/IBnXPTvt2t