【SFブラックコメディドラマ 『メイド・フォー・ラブ』】脳内にチップを埋め込むモラハラ夫からの脱出サバイバル！

このシリーズは、2021 年 4 月 1 日に HBO Max で初公開された。

脳内に埋め込んだチップで夫婦同士の感覚を共有するという、とんでもない計画を企てるIT企業CEOのモラハラ夫のバイロン（ビリー・マグヌッセン）から逃れようとする妻ヘイゼル・グリーン（クリスティン・ミリオティ）の脱出サバイバルをコミカルに描く、１話が約30分のブラックコメディドラマ。

ヘイゼル・グリーンのハブでの生活は、贅沢で何不自由のない生活だったが、全てを細かく管理され監視される毎日に嫌気がさしていて、本当はココから逃げ出したくてたまらなかった。

ヘイゼルは、IT企業ゴーゴル社のCEOバイロンと結婚し、ハブと呼ばれるユートビアに住み10年間外に出ていない。

ヘイゼルの夫バイロンは、IT企業ゴーゴル社のCEOで画期的な商品を次々に発表する天才であったが、ある日、「明日『メイド・フォー・ラブ（脳内にチップを埋め込み精神とアイデンティティーを共有する）』を埋め込みユーザーワンになる」と発表した。

開発者のフィアニーは「イルカの実験で、通信は一方通行のみ。シンクロしようとしたら、どっちがが死ぬ」と言う。

ヘイゼルは、脳内にチップを埋め込み、夫婦で感覚を共有する新製品「メイド・フォー・ラブ」の被験者1号にされそうになり、ハブから逃亡する。

ヘーゼルはチップを埋め込まれまいと、何とか外へ逃げ出すと、車をヒッチハイクし、見つけたクラブの更衣室で服を盗むが、バイロンの部下『ヘリン・ボーン』に追われたり、ヘイゼルの周辺にある電話の呼び出し音が鳴り続ける。

そして、既に頭にチップが埋め込まれている事を知る。

実家に戻ったヘイゼルは、久しぶりに父親のハーバートと再会するが、ラブドールのダイアンをパートナーにして暮らす父は、町民から変態扱いされていた。

バイロンの追手がやってくるが、ヘイゼルは、ハブに戻ることを拒否し離婚したいと彼に伝える。

物語の軸になるのがバイロンが製作中の新製品「メイド・フォー・ラブ」。

夫婦やカップルなどの脳にチップを埋め込み、感覚や気持ちを共有しお互いのことをより深く知るという意図なのだが…。

バイロンいわく、相手の考えていることが分かれば、喧嘩や嘘などがなくなり関係がより上手くいくというもの。

聞こえはいいけれど、相手の考えていることがすべて分かってしまうため、プライバシーがなくなり、お互いを監視下に置くという恐ろしい結果を招くことになります。

いったい誰がそんな製品を欲しいと思うのか謎ですが、もともとは人間と動物などの異種間の意思疎通として研究されていたもの。

他の動物と意思疎通できるのは、さまざまな研究に役立つかもしれませんが、それを人間同士に応用するのは絶対に間違い。

変わり者のバイロンならではのアイディアで、誰からも支持されていないのが笑いを誘う。

ファイナルシーズンとなるシーズン２で、ヘイゼルとバイロンは感覚を共有し合っていたチップを脳内から取り出すが、ヘイゼルに愛されようと必死なバイロンは新たにとんでもない計画を企んでいて……。

果たしてヘイゼルはモラハラ夫から自由をつかめるのか……？

辛口で有名な映画批評サイト「ロッテントマト」のTOMATO-METERは、「97」の高評価です。

『メイド・フォー・ラブ』は、2023年1月現在、Huluのみの配信です。

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